しあわせゆき №26
それから数分が経って、四人はいつの間にかとても仲良くなっていた。もうこのまま、幸せになれるような気持ちで……。
けれどもいつからか、アユコの様子がおかしくなっていった。
「そうだ!電車出るとき一緒に出ようぜえ!いちにっさんでさぁ!」
シュンがそう言った。まるで小学生がやることだ。けれどシュンはどう見ても体格もいいし、そんなことをやるような人間には見えな……くもなかいが。
「そんなことして何になるんですか?」
タカギがシュンに向かってそう聞いた。シュンはむすっとしてタカギを見た。この二人はどうやら話が合わないようだ。しかし何とか仲良くやっている。
「タカギはまだまだだなぁ。順番に出るほうが寂しいじゃねえか。」
シュンはそう言った。結構単純な理由だった。タカギはなんだか馬鹿らしいというような表情をしている。まあそう思う人はそう思うだろう。
「まあみんなで出ようよ。タカギ君もきっとそっちのほうが楽しいと思うよ。」
カズマは一応、シュンのほうの味方に付いた。タカギはまあいいかというように肩をおろした。シュンは満面の笑みでタカギを見た。タカギはなんだかイライラしていたようだったけれど、まあタカギのイライラはまだ今日始めてあった子だけれどもいつものことのようにカズマは感じてしまった。
「あっ、アユコは誰と手をつなぎたい?おれか?それともカズマ?まさかタカギ!?」
シュンはアユコにそう聞いた。アユコはパッとシュンのほうに目をむけた。シュンは何も考えずに聞いたことかもしれないけれど、カズマもタカギも、アユコが誰とつなぐのかは気になった。まさか手をわざわざつなぎたい相手がいるのだろうか。けれどアユコの表情にあまり楽しさが伝わってこない。もしかしたら三人ともいやなのかもしれない。
「私、みんなと手をつなげたらいいんだけどな・・・・・・。」
アユコはそう言った。
「よし!じゃあ無理やりにでもつなごうぜ!四人でさぁ。二人もしっかり考えろよー。」
シュンはそう言った。そして手をいろいろと動かしてどうやって手をつなごうか考え始めた。カズマとタカギもなんとなくであるが考え始める。けれどアユコは、考えるつもりはなかった。みんなが自分の言った意味が分かっていないことを感じて・・・・・・。
つづく![]()

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