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しあわせゆき №32

「カズマは?おまえはどうだ?」

するとシュンがカズマにそう聞いた。カズマは急な問いにどうすればいいのか分からなかった。これから悪いようなことをする。そしてその後どうなるのかも分からない。このままこの電車に乗っていたほうが安全なんも確か。でも――カズマには何が正しいことなのか分からなかった。

「カズマ?」

シュンが聞き返す。カズマは速く返事をしなければならないとあせった。

「うん、一緒にやるよ。」

カズマはそう答えた。するとシュンはにっこりした。カズマはふとあることを思い出したのだ。今自分が、この世に生きていたいのかどうかを――カズマは別にそこまで生きていたいわけではなかった。けれどわざわざ死ぬ気もなかった。だからこの機会に、生きるか死ぬかの賭けをしても、何の緊張もなかった。どっちに転んでも、別によかった。こんな世の中に生きていくのと、こんな世の中を去っていくの――。

「みんな、本当に一緒に降りてくれるの・・・・・・?」

するとアユコが不安そうな表情でそう言った。三人は何事もなくこくりとうなずいた。アユコはするとほっとしたように安心した顔になった。

「じゃあ、みんなで降りようぜ!」

シュンが笑顔でそう言った。三人は笑顔で返した。

「出口駅ぃ、出口駅ぃ・・・・・・出口駅に到着します。お降り方は降りる準備をしてください。」

そんなアナウンスが、電車中に響きわたった。四人ははっとしてそれを聞くと、降りる準備を始めた・・・・・・。

                  つづくclock

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