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2009年3月

22 西嶋と野球・・・

 次の日――。
「へー、西嶋知らなかったのー?」
西嶋が佐々木に川村のことを話したら、佐々木の反応はこうだった。
「佐々木も知ってたのかよ・・・・・・。」
あきれたようにそう西嶋は口にする。やはり二人が同じ部屋だと知らなかったのは二人だけだった。
「みんな知ってるよー。まさか同じ部屋の連中が知らないだなんて思わないでしょー。」
きっぱりと佐々木はそう言う。
「そ。それもそうか・・・・・・。」
もっともなことを佐々木に言われ、もう納得するしかない西嶋。
「で、仲良くなれたー?」
そして佐々木はそう聞く。それから西嶋はこれまでのことを振り返る。
「い、いや、そんなでもなかった。」
昨日の様子からではこれはもっとも適切な返事だった。
「教室ではー?」
そしてまた佐々木は聞く。
「別に一緒にいるわけじゃないし・・・・・・席は前だけど。」
そして西嶋はそう答える。これも適切な返事だろう。
「一緒にいるかとかはともかくとして、同じ部屋に住んでるのに仲良くないってさー・・・・・・。」
そして佐々木が何かを言いかける。
「なんだよ。」
そして西嶋が聞く。
「周りにさー・・・・・・。」
そして佐々木の言葉に間が空く。
「いいから言え!」
西嶋は佐々木を急かす。
「川村嫌ってるみてー。小さないじめてるとかー?どう見ても周りから見たら西嶋が川村をいじめてるとしか見られないじゃーん。まさか川村が西嶋をいじめてるだなんて思う人、あれをみていないんじゃなーい?」
「えっ・・・・・・。」
佐々木の言葉に西嶋の言葉がつまる。
「おれはいじめてねえよ!!」
 と、いうことで――。
「川村、一緒に理科室行こうぜ。」
「うん、いいよぉ。」
五時間目の移動教室で西嶋は川村を誘った。(単純にオッケーしたなぁ・・・・・・)と、西嶋は思った。いつもは一緒に行っていないのに、急にそんなことを言われ川村は全然躊躇しなかったのだ。それは西嶋じゃなくても少しは不思議に思うだろう。それもまだそこまで親しい関係でもないわけでもあり――。で、実はその時川村は(いつも一緒に言ってる小島君とかがいない・・・・・・きっと僕に気を使ってくれているんだ!いやな顔は絶対にしちゃいけない!)などと思っていた。川村は人の親切を踏みにじむようなことはしたくないようなたちなので、この反応はおかしくなかったのだ。
 しかし――。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
(会話がねえ!)と、西嶋はあせった。(そういや何を話せばいいんだ?何も考えてなかった・・・・・・てか普通そんなこと考えてから誘わねえよ!ってそう言うことじゃなくておれはこれからどうするんだ!?)西嶋の思考回路はぐるぐると回っていた。で、そのころ川村は(話すのとかいやなタイプなのかなぁ・・・・・・いや、よくみんなでわいわいしてる。こういう空気はイヤだ!)と、決心を固めていた。
「西嶋君って前々から佐々木君と知り合いだったの?クラス違うのにお弁当一緒に食べたりとか・・・・・・。」
川村は西嶋にそう聞いた。(おっ、その手があったか!)西嶋はなぜだかとても気が楽になった。
「ちげえよ?親同士が知り合いだったらしくてさ、入学式のときに知り合った。そのときに一緒に弁当食おうとかって言う展開になった。」
西嶋はそう答えた。西嶋は答えたはいいが、この後「そうなんだ」と川村が言って会話が終わってしまうのではないかと思った。気づいたころにはもう言い終わっていて、不安でいっぱいになった。
「へえ、すごい仲良しに見えたのに・・・・・・。」
すると川村はそう言った。川村は西嶋が考えているような人間ではなかった。どちらかといえば話を膨らませようとする人間だった。
「多分佐々木が人見知りしないタイプだからだと思う。あいつ普通にナンパとかするからな。その上年上にも堂々と。逆ナンだってある。」
西嶋は一生懸命に話す。そのせいもあり川村のちょっとした言葉にも長文で答えてしまう。
「西嶋君も一緒に?」
恐る恐る川村は聞く。
「するわけねえ。おまえ絶対そうじゃないって思ってたけど聞いただろう。」
西嶋の言葉に川村がうなずく。
「んまあ、急に始めるからそばにいるってことはあるけどな。おれは、してねえ。」
そしてちょっと付け足す西嶋。
「僕、ナンパする人とか初めて見た・・・・・・。」
「おれもだし。すげーよあいつは・・・・・・。」
そして二人はそう交わし続ける。そんな中、西嶋はあることに気づいた。自分が川村にリードしてもらって会話をしていることを。
「佐々木君が西嶋君がサッカーうまいって言ってた。」
「佐々木とそんなことをしゃべったのか!?いつ!?」
西嶋はびっくりした。とてもあの二人がしゃべっている光景など想像がつかない。川村はあまりにも西嶋がびっくりしたのでそれにびっくりする。
「図書室に行ったら偶然・・・・・・佐々木君、図書委員なんだって。」
ちょっとビクビクしながらも川村は言う。
「ごめん、驚いて・・・・・・。」
川村の様子を見て西嶋は言う。
「でもおれは上手くない。中学の部活引退してからだから。サッカー始めたの。」
そして続けてそうも言う。
「前は何やってたの?」
川村はそう何も考えずにそう言った。中学ではやっていなかったサッカーを高校で始めたということに何も不信感を持たずに。
「・・・・・・。」
西嶋は、答えなかった。(変なこと聞いちゃった・・・・・)と、川村は後悔した。そして西嶋も、自分の声がつまってしまったことに後悔した。
「でもすごいな。受験勉強しながらサッカーを上達させてたなんて。」
川村が慌ててそう言う。西嶋には川村が気づかっているようにしか見えなかった。
「野球部。」
ボソッと西嶋は言った。
「・・・・・・。」
はっと川村の中で中学時代の野球部の思い出を思い出す。
「野球部だったんだよ・・・おれ・・・・・・。」
西嶋は今度はしっかりと言う。川村の中で、野球部のころの思い出はどんどんとこみ上げる。
「むちゃくちゃだろ?」
笑いながら西嶋は言った。
「別に中学で野球やってたからって高校でもやんなきゃいけないなんて理由ないよ!」
すると川村はきっぱりとそう言った。あまりにもしっかりとした発言だったので、西嶋は驚いた。ついつい西嶋の体がピクッとしてしまった。(僕だったら、なぐさめてもらいたい・・・・・・)と、川村は思った。川村はただ、自分がしてほしいことをするだけだ。人に声をかけるのは苦手だけれど、それ以外だったらそう考えて発言する。(どうしてあいつはそんなこと言うんだよ・・・・・・)と、西嶋は思った。
 それから二人は理科室につき、席に着いた。授業中、西嶋は中学時代のことやさっきのことをいろいろと考えていた。(川村はおれにいやな思いをさせたくなかったのか?それとも・・・・・・おれがあいつのせいでいやな思いして嫌われるとでも思ったのか?)いろいろなことが考えられる。けれど西島の考えはその通りだった。川村は、どちらも思っていた。川村は嫌われることも恐れている。「どぉして西嶋野球をやらぁん?やっちゃぁいけねぇのは、おれたちじゃなぁい!」そんな親友の言葉が、なぜか思い出された。(おれにはやりたい場所がないんだよな、きっと・・・・・・)と、西嶋はふと思ってしまうのだった。


○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

みなさん、アピールはどうですか?

西嶋がだんだんに出てきましたね。

さぁ、これからは佐々木が今よりも動いていきます。

佐々木にもご注目あれ!

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「ネプリーグ」

皆さん、「ネプリーグ」という番組を知っていますかhappy01

この番組は、アトラクションクイズで競い合う番組ですhappy01

レギュラーはネプチューンの三人sign03

ゲストと一緒のチームとなり協力したり、または敵となり競い合いますcoldsweats02

クイズは常識的なものばかりで、時折間違えてしまいそうな常識・・・・・・

またテレビを見ている人たちもクイズを考えたりして楽しめるでしょうcatface

どきどきはらはら、笑いもあって楽しいですcoldsweats01

ゲームの種類は六種類ほどあって、面白いですhappy01

フジテレビの番組で、月曜日の午後七時からやっていますhappy01

見たことがない人も、ぜひ一度見てみてはどうでしょうかsign03



※たくさんの方々に見てもらいたいため、いろいろなジャンルを紹介しています。決して、私が紹介しているものすべてが詳しい、よく見たことがあるとは限りませんので、そこは承知してください※

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「ケータイ捜査官7」

皆さん、「ケータイ捜査官7」というドラマを知っていますかhappy01

このドラマは水曜日の午後七時からやっていますhappy01

ドラマといっても三十分間のものでありまして・・・・・・

子供向きのドラマですねhappy01

主人公ケイタはあることをきっかけに秘密機関のエージェントとなりますcoldsweats02

そしてその主人公の相棒となったのが・・・・・・なんとケータイsign03

それも足は生えているし、顔の表情だって変えられるsign03

もちろん動くことだって自らしているという不思議なケータイcoldsweats02

そんなケータイと主人公はこの世のネットワークの犯罪取締りなどをしていく・・・・・・と、いうものhappy02

主人公の相棒だけでなく、他の動くケータイも出てきますcatface

真剣なところも笑ってしまうところもあり、面白いですhappy01

ぜひ見てみてはどうでしょうかsign03

※たくさんの方々に見てもらいたいため、いろいろなジャンルを紹介しています。決して、私が紹介しているものすべてが詳しい、よく見たことがあるとは限りませんので、そこは承知してください※

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23 川村の友達

「もう西嶋いねえからびっくりしたしぃ。」
すると、そういいながら小島が現れた。小島は二人と同じクラスで席も近い男子だ。西嶋とはクラスの中で一番親しい関係だ。
「あぁ、わりいわりい。川村と来てたんだ。」
申し訳なさそうに西嶋は言う。しかしその顔には、なぜか申し訳なさ差のほかに嬉しそうな顔が合った。
「川村ぁ?そりゃまたどうして?」
小島がびっくりしたかのようにそう反応する。そして川村もビクッと反応している。(きっと小島君、僕がじゃまだろうなぁ・・・・・・)なんて思いながら。
「あぁ・・・それがさぁ、昨日初めておれ、あいつと同じ寮の同じ部屋だったことを知ったんだよ。まあ今頃ありえねえことなんだけどさぁ。なぁ、川村。」
「う、うん・・・・・・。」
そして西嶋はそう言い、川村は答える。川村は西嶋が平然とそのようなことを話し始めるので、少しほっとした。
「へぇ・・・・・・。」
驚きながらも小島はそう言う。そしてその反応に、川村は少し心配になった。川村には小島が自分を受け入れてくれないことが目に見えて分かっていたからだ。席が近くても全然しゃべらないし、仲良くしているわけでもないし――、仲良くなれる見込みはなかった。
「川村、んまあよろしくな!」
「帰りとか一緒でいいだろ?」
「もちろん!仲良くなろうぜぇ。」
「うん。」
「んじゃあ席つくぅ。」
「おぉ。」
そしてそう三人で交わすと小島は席へと言ってしまった。理科室だと小島は席が遠くなってしまうのだ。しかし、その小島の顔にいやな顔は一瞬も見当たらなかった。そのことに川村はびっくりしてしまった。(こいつ、人ごみ苦手とかじゃないよな・・・・・・)と、はっと西嶋は思ってしまった。あまりにも川村の表情が喜んでいるように見えなかったからだ。川村は驚いてばかりで喜んでいるような段階ではなかった。
「別によかったろ?」
不安になって西嶋は聞く。
「うん!」
川村は笑顔でそう答える。それに西嶋はほっとする。(西嶋君、あんなこと言ってくれた――今はまだ大丈夫)と、川村はふと自分がまだ嫌われていないことを認識するのだった。しかし(川村と仲良しってこれでいいのか・・・・・・?)と、西嶋はふと不安になっていたりもするのだった。
「僕、野球もできるけどサッカーもできるよ!でもルールあんまり詳しくないけど・・・・・・。」
「そ、そう・・・・・・。」
急になぜか川村の出した内容が、部活へと戻ってしまった。(まだなぐさめるきかよ・・・・・・)と、西嶋はいらつきを感じていた。いちいちこのことで同情されるのは西嶋はあまり好まなかったからだ。そう思うのは今まで同情されてこなかったのも、原因だろう。
「だから・・・そのぉ、あの・・・・・・。」
川村が何か言いたげにもじもじと言っている。けれどその時不意に、西嶋は川村はなぐさめているわけではないことに気づいた。そしてそのころ、川村は自分はこのことを言うべきなのかと急に不安になり、このことをお題にしたことを後悔していた。
「じゃあ、パスでも今度付き合ってもらう。そんぐらいできるだろ?」
「うん!やる!」
西嶋はその時、(こいつと何とかなるような気がする!)と、なぜかものすごく思ったのだった。
 そしてその日の昼休み――。
「西嶋ー、早くー!」
「おまえは元気だなぁ。」
「何言ってんだよー。おれらまだ高校生だよー。」
佐々木と西嶋はそう交わしながら歩いていた。そしていつもお昼を食べている外のベンチに座ると、お弁当を開きだした。(佐々木、おまえの笑顔がなぜかにっこりじゃなくてにんまりに見えてしまうのはおれだけか?)と、西嶋は思った。いつもいつも佐々木は笑顔で楽しそうだ。しかしそれが、どうも純粋な笑顔に西嶋には見えない。それが西嶋には不思議だった。
「おまえ図書委員なんだって?」
「おー!」
お弁当を食べながら二人は話す。
「川村が言ってた。」
そして西嶋はそう付け足す。
「川村としゃべったのー?よかったじゃーん!」
「おい、むかつくぞ。」
二人はいつものようにそう話していた。
「ごめんごめーん。けどさぁ、川村ってすごいんだよー。」
「何が?」
西嶋にとって、佐々木には川村とはまた違ったいらだちを感じるのだが、なぜか嫌いになれないタイプだった。ただ単に佐々木のおかげで西嶋は助けられているからなのかもしれないが。
「国語辞典を読書してんだよー。おれが「すげー」っつったら先生にしかられたー。「静かに」ってさー。」
「笑顔で言うな笑顔で。」
佐々木にはいつもいつも西嶋はあきれさせられることが多い。
「はいはーい!そういえば川村ってお昼誰と食べてんのー?」
「知らね。五時間目始まるまで教室には帰ってきてないとは思う。」
「ふーん。」
 で、その川村は――。
「おっ、おむすびじゃーん!」
川村の持っていたおむすびが、その声とともに消えた。
「おまえ勝手に川村のおむすび食ってんじゃねえよ!」
そしてそんな声もする。
「えっ、うっ、はっ!?」
急なことに川村は意味が分からない。ふと上を見上げると、そこには山岡と三浦の姿があった。ただ上にいたわけではない。二人は木の上で食事をしていたのだ。二人は前からのなじみでいつも木の上でお昼を済ませている。今日はたまたま二人が食べていた木の下で、川村がお昼を食べていたのだ。それを山岡が――奪った。そして食べた。
「俺のスルメやるよぉ。」
「あっ、ありがとう・・・・・・。」
山岡は木から降りてくると川村にスルメを渡した。まだ手はつけておらず、胴体も足もしっかりとあった。
「いいのか?川村。」
「う、うん・・・・・・。」
「全く、わりいな川村。」
山岡に代わりに謝る三浦。
「わぁい!おいおいカエルいるぞー!」
そんなこと全然気にしていない山岡はいつの間にかそんなことを言っていた。山岡はいつの間にか三人が元からいた場所から五メートルほど先に移動していた。
「えっ、まじで!?こんなとこにもいるんだなぁ。川村見に行こうぜ!」
「うん!」
そして二人も山岡のところに向かい、カエルを見物しに。
 と、そんな時。
「そこの三人、何やってんのぉ?」
城山が登場。三人に声を掛ける。そして三人が城山のほうに振り向く。そのとき、城山ははっとした。(えっ、三人ってまさかあっち系のやつらだったの!?)と。その理由はカエルを見ていたことが原因だった。三人はカエルをしゃがんで見ていた。しかし城山には、それがどう見てもヤンキー座りをしているようにしか見えなかったのだ。けれどその疑いはすぐに晴れた。
「見ろ見ろ城山!イボガエルク~ン!!」
山岡が嬉しそうに城山にかえるを掲げる。(やっぱこっち系のやつらだぁ)と、城山はほっとした。そしてそれから、山岡と三浦がこんな会話をし始めた。
「なあなあ、寮で飼おうぜぇ。」
「もう高校生だぞ?えさ捕まえる時間なんてねえよ。」
「あぁそっかぁ。」
「だろ?」
(たまぁに、三浦が山岡と友達ってことが認識できる・・・・・・)と、ふと思う城山。城山以外にも、きっと三浦は普通の人間ではないと感じる人はいるだろう。だって、山岡の親友なのだから。
 と、その時だった!
「龍大ぃ!」
なんと急に川村が誰かに声を掛けた。三人がはっとして川村のほうを見る。すると川村が誰かに手を振っている。(龍大?)と、三人は驚くばかりだった。
「よぉ、川村ぁ。何やってんだぁ?」
龍大という男らしい生徒が川村に声を掛けた。
「カエルと遊んでるんだぁ。」
川村は龍大ににっこりとそう言う。
「全くいつもくだらないことしてんなぁ。」
飽きれながらも龍大は言う。そしてそう交わすと行ってしまった。
「誰?」
思わず川村に聞く城山。
「えっ?友達・・・・・・。」
ぽかんとした顔で川村は言う。(龍大、城山君と何かあったのかなぁ・・・・・・)と、思ってしまう川村。しかし、三人は龍大など、こんかい初めて認識した人物だった。あまりの川村の親しい様子に、びっくりしてしまったのだ。なんてったって三人の川村のイメージは、臆病でビクビクしていて、とても自分から何かをいうような人間には思えなかったのだ。(まだおれ、川村の友達じゃねえな・・・・・・)と、山岡はふと思ってしまうのだった。二人にもそのような思いが脳裏をよぎったのだった。
「ど、どうしたの・・・・・・?」
あまりにも三人がよく分からない表情をしているので、川村は心配になって言った。あまりにも考え込んでいる三人の様子を見て、川村は戸惑った。三人は当分の間、いろいろと考えてしまって川村は視野にはなかった。
「みんな・・・・・・?」
川村が三人を覗き込む。そしてやっと、山岡がこう言った。
「あっ、すっげー関係ないこと考えてた。」
おどけたような表情だった。しかし、まだぼやぼやしていた気分だった。
「そ、そうなの?」
ちょっとびっくりしたような表情で川村は言う。
「そうそう。カエル、安全なところに返そうぜぇ。」
「うん!」
そして二人はそう交わすと、さっさとどこかへと走り出してしまった。
「城山も行くだろ?」
二人が走り出すと、三浦が城山にそう聞いた。
「あっ、うん。」
まだ思考にさ迷っていた城山は、そっけない返答になる。
「しっかり見てねえと山岡は解剖するからなぁ。まあ知ったこっちゃないけど。」
そしてあきれたように三浦は言う。(よくないよ、三浦ぁ)と、城山は心の中でつっこんだが、口には出さず、城山と一緒に二人を追いかけた。
 そしてかえるは解剖されることなく、逃がされたのだった――。

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「このアニメの主題歌を!?」

皆さん、今回の特別号ではアニメの主題歌を歌った人あてですhappy01

今回は、アニメとそのアニメの主題歌を歌ったことのある歌手の人を上手く組み合わせるものですhappy01

けれど、そのアニメの主題歌を歌っているからといって、正解とは限りませんcoldsweats01

えーと、つまり・・・・・・すべてを正しく組み合わせることができて、正解なのですcatface

例えば今回だと、「植木の法則」と島谷ひとみさんは組み合うことができませんshock

などなどですcoldsweats01

上手く組み合わせて、正解してくださいhappy01



アニメ

1 「植木の法則」

2 「おおきく振りかぶって」

3 「メジャー」

4 「BLECH 

5 「ワンピース」

6 「ドラえもん」

7 「鋼の錬金術師」

8 「獣の奏者エリン」

9 「カードキャプターさくら」




歌手の方々

① いきものがかりさん

② 島谷ひとみさん

③ ロードオブメジャーさん

④ タッキー&翼さん

⑤ ポルノグラフティさん

⑥ 幸田來未さん

⑦ YUIさん

⑧ スキマスイッチさん

⑨ 広瀬香美さん

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「ヤッターマン」

みなさん、「ヤッターマン」というアニメを知っていますかhappy01

この話は、ドクロリングをねらうドロンボーたちからヤッターマンがドクロリングを守るというお話・・・

ヒーローものですねcatface

そしてヤッターマンからの説明をしておくと・・・

ヤッターマンはガンちゃんとアイちゃんの二人組みhappy01

ガッちゃんはメカを作るのが好きで、ヤッターワンなど、たくさんのメカを作ってドロンボー一味に立ち向かうsign03

けれど少し鈍感なところも・・・

アイちゃんはガンちゃんに愛を寄せるかわいい乙女wink

「120パー怪しい」とか、パーセントで表現することがよくありますねhappy01

とっても積極的な感じのするしっかりものですhappy01

ではではドロンボー一味というのは・・・

ちょっとへんてこなところがある三人組coldsweats01

人をだまして多額金を手に入れ、そのお金でメカを作りドクロリングを手に入れようとするsign03

しかしこの三人組による落ちでアニメが終わることが・・・多々coldsweats01

ドクロベエ様の元、一生懸命ですcoldsweats01

そんな登場人物を主に、話が繰り広げられていきます・・・

今度は映画化もしますよねsign03

櫻井翔さんや深田恭子さんが出演するもようhappy01

ぜひ、映画もアニメも見てみてくださいsign03


※たくさんの方々に見てもらいたいため、いろいろなジャンルを紹介しています。決して、私が紹介しているものすべてが詳しい、よく見たことがあるとは限りませんので、そこは承知してください※

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24 川村に女の気配?

 そしてその日の昼休みは終わった。(何だよこいつ・・・・・・)と、西嶋はいつものようにイラついていた。その日の五時間目の授業は、理科だった。そして西嶋がイラついている理由は・・・・・・川村がノートにかえるを描いているから。(結構上手い・・・・・・ってそういう問題じゃなぁい!)と、思う西嶋。しかし、本当に川村の絵は上手かった。色合いや形は、しっかりと整っていて、本格的な美術の絵のようだった。が、今は理科の授業の最中である。
「上手いねぇ、それ。」
そんな時、こっそりとそんなことを言ったのは田村だった。川村はびっくりして田村のほうを見た。田村は川村のとなりの席の女子。少し不思議なところがあるやつだ。田村は川村の描いた絵を除き、にっこりと微笑む。
「私、そんなに上手く描けないもん。」
「そ、そんなことないよ・・・・・・。」
「そんなことないってぇ。」
こそこそとそう話す二人。(な、なんなんだよこいつら・・・・・・)と、西嶋は二人をうかがう。
「田村の絵、見たことある・・・・・・上手かった。」
「えっ、ど、どこで見た!?」
「美術館・・・・・・。」
「えっ!!何でまた!?」
「偶然・・・・・・それも中学生で出展して他の田村だけだったからしっかり覚えてる・・・・・・。」
「嬉しいな。」
「い、いや・・・・・・。」
授業中ではあったが、二人の会話はどんどん進んでいく。(こいつら学校違うよなあ・・・・・・どうしてあんなにも仲がいいんだ?)と、西嶋は首をかしげる。席が隣ならば、少しぐらいしゃべってもおかしくはないのかもしれないけれど・・・・・・川村みたいな謙虚な人間だとまた違う。違和感がある光景・・・・・・。
「――カエルってね、ここに胃があって、ここに心臓があるんだよ。」
「あっ、よく知ってるね。じゃあここがこんな感じに・・・・・・。」
二人の会話がはずんでいくのを伺う西嶋。どうもなぜか納得がいかなそうな西嶋――。(そうか!きっと田村が仲がいいように見せ付けてるんだ!それも川村のツボを上手くつかんでるんだ・・・・・・てか絵、うまっ)なんて思ったりもしている。
「じゃあ次はおたまじゃくしにしよう。」
「うん!」
そして二人はそう話し、次はおたまじゃくしへと突入。(何でそうなるかなぁ)と、つっこみたくなる西嶋。と、そんなとき!
「おまえらぁ、それは落書きかぁ?今はかえるの解剖は関係ないぞぉ。」
そんな二人の行動に先生が気づいた。二人とも青ざめた顔をする。二人とも、今はこのようなことをやっているが、いつもはこんなことをするような子達ではない。そして、しかられて落ちこむような子。青ざめた顔をするのも無理はない。
「ごめんなさい。」
なぜかはもってしまう二人の言葉。回りはくすくす笑っている。西嶋はあきれて笑う気にもなれなかった。

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かおりちゃんがきらいな明日子ちゃん ①

 「かおりちゃん、今日うちでママがクッキーを焼いてて・・・一緒に食べにこない?」
ある日の学校での休み時間。席に着いていたかおりのところにそう話しかけてきたかおりの友達がいた。もちろんかおりちゃんではない。同じクラスの江川明日子(えがわあすこ)だ。
「えっ、ホント!行きたい!」
かおりは笑顔でそう言った。いや、間違えだった。かおりではない。かおりちゃんがそう言ったのだった。
「あんたじゃない!こっちのかおりちゃんに言ってんの!!急に話に入ってこないで!!!」
江川明日子は不機嫌そうにかおりちゃんに言う。もちろんかおりちゃんだって不機嫌になる。
「なんだよそれ!私もかおりだ!!」
そしてかおりちゃんは突っかかる。
「まあまあ・・・・・・。」
そしてかおりが仲裁に入る。そして江川明日子は落ち着きを取り戻す。しかし、かおりちゃんはそう簡単な人間ではない。
「かおりは別に誘われたんだからそうやってのん気にいられるかもしれないけど、私は誘われたのにもかかわらず断られたんだから!!」
かおりちゃんの大きな声がかおりの耳の中に響く。かおりちゃんは例えどんなに近くにいても、大きな声で怒鳴ることが多し。仕方がないことだった。
「あははははぁ。まあ気にすることないよ。あははははぁ。」
前の席でそんな話を聞いていた飯井口登馬がそう笑う。そしてなぜか・・・・・・。
「おまえなんかがそんなとこに行ったら独り占めして食っちまうからたまったもんじゃねえよ。」
と、木林正助も話すにつっこみ、なんだかややこしいことになってしまった。
「何だよ、食っちゃいけねえのかよ!」
「おまえじゃダメだ!」
「なんだよそれえ!」
「あははははぁ。」
「笑ってんじゃねえ!」
そして本当に、本当に、確実に、ややこしいことになってしまった。それを見ていたかおりは、一体どうすればいいのかと頭を悩ませる。そんなとき、ふと江川明日子の表情が目に入った。黙ってはいるが、とてもいい表情には見えない。せっかく自分を誘ってきてくれたのに、これではかおりは申し訳なかった。
「みんなちょ、ちょっと待って!」
そしてかおりは慌てて三人の会話を黙らせた。
「み、みんなで行こう。み、みんなで・・・・・・。」
そして改まった表情でかおりは言った。みんなきょとんとした顔になる。
「明日子ちゃん、みんなで行って大丈夫・・・・・・?」
そしてかおりは恐る恐る江川明日子に聞いた。江川明日子はあまりいい表情ではなかったが、うなずいた。すると・・・・・・。
「やったぜー!クッキー食べ放題ぃ!」
「えっ、ぼくもいいの?」
「優太郎も連れて行こうぜぇ!!」
三人は大喜びだった。
「ごめんね、明日子ちゃん・・・・・・。」
かおりは不機嫌そうな江川明日子に恐る恐る言った。しかし、江川明日子の視線は三人からはなれず、ずっとじーっと見ていた。かおりはなんだか、先が思いやられるのだった。
 江川明日子はかおりちゃんが転校してからずっと不機嫌だった。江川明日子とかおりは倉岡桜とかおりの付き合いよりもずっと前からの付き合いだった。幼稚園に上がる前からの友達で、小さいころは相当仲がよかった。かおりと倉岡桜が仲良くなったときにはよかった。倉岡桜はかおりとは仲がよかったものの、かおりを振り回すわけでもなく、束縛するわけでもなく、目立った行動をしなかったからだ。しかし、今回は違う。かおりちゃんの場合は・・・・・・振り回すし怒鳴るし起こるし、かおりは優しいからそんなことも許せるだろう。しかし、江川明日子には許せなかった。かおりがかわいそうで、ならなかったのだ・・・・・・。
 そしてその日の放課後、六人(優太郎も)は江川明日子の家にクッキーを食べにやって来た。
「ママ、みんな来てくれたよ・・・・・・。」
玄関に入ると、慌てて江川明日子のお母さんが出てきた。そしてにっこり。けれどもやっぱり江川明日子の表情は曇ったまま。かおりの不安がこみ上げる。
「あらぁ、こんなにたくさん!今出来たところなのよ。さぁ、上がって。」
そしてその言葉に甘えて、五人はおじゃましたのだった。
 そしてしっかり席に着く。しっかり着いてるとは言うものの、さすが四年生。元気なものだ。
「明日子、ちょっとコップ出してくれる?」
「う、うん・・・・・・。」
江川明日子はここの住人。さすがに五人のようにはいかない。お母さんの手伝いでコップを出す。親子での二人三脚というところだ。
「明日子ちゃん、偉いね。」
かおりがそんな様子を見ながらぼんやりと言う。少し江川明日子の顔が赤くなったのが分かった。そしてふとかおりがかおりちゃんを見ると、なんだかいつもと様子が違った。確かに二人の様子を見ているのは分かる。しかし、クッキーを急かす様子は全く見られない。ましてはボーっと、ずっと見ていたいかのように二人の様子を見てしまっている。
「かおりちゃん、どうしたの?」
かおりが心配そうにかおりちゃんに尋ねる。するとかおりちゃんははっとしたかのようにかおりを見た。なぜかびっくりしているような表情だ。
「べ、べっつに!寝不足なんだよ、ね・ぶ・そ・く!!」
慌ててそう言うかおりちゃんは、かおりにはどこか動揺しているようにも見えた。
「かおりちゃんが!?」
「どういう意味?」
「ご、ごめんなさぁい!」
そしてなぜか流れ出かおりちゃんは元気になった。これはかおりのたまに言うかおりちゃんにとっていらっとする発言の性だろう。けれど、かおりちゃんがボーっとしてしまうのも無理はなかった。親と楽しくだなんていう思い出、あった覚えはない。父親も、母親も、かおりちゃんは好きではなかった。唯一したうことができるのは、同じ立場にいるお兄ちゃんだけ・・・・・・。
「そんなに怒らなくたっていいじゃない!」
すると、かおりがかおりちゃんに怒り出したことに気づいた江川明日子がそうかおりちゃんに怒鳴った。
「なんだよ、明日子!あんたには関係ないじゃん。」
すねた感じにそう返すかおりちゃん。そしてかおりははらはらどきどき。
「いつもいつもかおりちゃんに怒ってばっかり!かおりちゃんがかわいそう!」
「かおりが悪いんだよ!か・お・り・が!」
「そうやって自分が悪いことも認められないだなんて最低!」
「はぁ?」
「かおりちゃんだっていつかは激怒するんだから!いつまでもかおりちゃんがあんたと友達でいると思ってんの?」
「それはこっちのセリフだ。かおりかおりって、かおりのことしか考えてねえ。私たちはなんなんだよ!!」
江川明日子とかおりちゃんの、とんでもない言い争いへと・・・・・・。
「ふ、二人ともどうしたの!?」
そんなとき、オーブンからクッキーを出してきた江川明日子のお母さんがびっくりしながら二人のところにやって来た。
「えーっと、いろいろありましたー。」
木林正助がそんないい加減な発言をする。木林正助ならではの空気の読み方である。
「かおりちゃん、大丈夫?」
母の心理か、わが娘よりも先に他人の子供を心配する江川明日子のお母さん。
「別に・・・・・・。」
そして口ごもってしまうかおりちゃん。そして沈黙が続く。かおりはごくりとつばを飲む。一体大丈夫なのか・・・・・・と、そんなときに、
「私帰る!!」
と、かおりちゃんがそんな発言。
「か、帰っちゃうの!?」
かおりが思わずそう口にする。

「おぉ、用事思い出した。」
「へっ?」
「私はあんたたちと違ってのん気な四年生じゃないの!んじゃあ。」
「そ、そんなぁ・・・・・・。」
そしてかおりちゃんはかおりとそう話すと、江川明日子の家を出て行ってしまったのだった。
「なんだよあいつ、食い意地のないやつぅ。」
そして木林正助はそう言うと、クッキーと食べ始めた。つまり、「例えどんな場合でも食べたいものがあれば食べる」と、いう意味である。そんな木林正助の考えには、途方にくれてしまう相川優太郎だった。
 そしてその日の夜。クッキーを食べて家に帰ってきたかおりは、その日のことをお母さんに話した。
「かおりちゃんの家って、おじいちゃんとおにいちゃんとの三人家族なのよねえ。」
するとかおりのお母さんはかおりにそう尋ねた。
「うん。そうだと思うよ。お母さんとお父さんのことは全然話に出てこないしね・・・・・・。」
そしてかおりはそう答える。
「明日、うちに連れてきなさいよ。お母さん、明日仕事お休みだし・・・・・・。」
「えっ?う、うん・・・・・・。」
思わずかおりはうなずいてしまったのだが、お母さんの何かよからぬ表情に少し不安になるのだった。
 

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「ヒカルの碁」

皆さん、「ヒカルの碁」というアニメを知っていますかhappy01

この話は主人公ヒカルが、佐為(さい)に囲碁をさせてあげるというもの・・・

さいはとても強い囲碁の騎士だったのですが、とてつもなく矛盾したようなしを遂げたひと・・・crying

そしてさいはヒカルと出会い、ヒカルの体を使って人と囲碁をするようになるsign01

その強さはすごく、どんどんと相手に勝って行くのだったhappy01

そんな中、さいはとある少年と対局をする。

それが、ヒカルと同い年の囲碁界では有名なアキラで・・・

あんまり伝えすぎると面白くないですよねcoldsweats01

ヒカルは中学に入って囲碁部をつくり、大会に出場したりもしますsign03

その部活で一番個性的だと思うのが・・・・・・三谷君ではないでしょうかhappy01

もともとこの部に入ったきっかけもすごいですし、けれど強いsign03

他にも部員たちがいるので、ぜひ見てみてくださいhappy01

そんなこんなで段々に囲碁への道に近づいていくヒカル。

一体どんな結末が待っているのかsign02

ぜひ見てみてくださいsign03

ホームページ

ヒカルの碁

ヒカルの碁


情報!

完全版発売中

※たくさんの方々に見てもらいたいため、いろいろなジャンルを紹介しています。決して、私が紹介しているものすべてが詳しい、よく見たことがあるとは限りませんので、そこは承知してください※

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25 西嶋の救世主!?

 そしてその日の放課後。今日も西嶋と佐々木は二人で部活へと向かっていた。しかし、その日の佐々木の様子はいつもと違った。西嶋が教室を出るなり、とても輝いた顔をしていたのだ。
「何だよその顔。いつも以上に。」
なので西嶋は佐々木にそう聞いた。
「西嶋にとっていいこと知っちゃったんだよねー。」
すると、佐々木はにんまりとそう言った。
「へっ?何?」
西嶋はそしてそう聞く。多分、川村のことだろうということは予想がついた。
「城山に会ったらさー、すっげー川村と仲よさそうなやつを発見したんだってさー。」
佐々木はまだにんまりとしてそう言う。けれど西嶋はあまり動じなかった。川村のことだ。仲がいいといっても、山岡や城山、自分ぐらいの中のよさの人間だと。しかし・・・・・・。
「川村から声掛けてったんだってー。くぅ、西嶋悲しいねー。」
その佐々木の言葉に、西嶋ははっとしてしまった。川村が誰かに声を掛けるだなんて予測もできなかったし、いらっとしたし――。「悲しい」そんな言葉が、西嶋は嫌いだった、し・・・・・・。
「おれのクラスの村岡ってやつなんだー。」
「ふぅん。」
「西嶋がんばれよー。」
「えっ?」
そして会話を続けていると、佐々木はこんなことを言った。
「二人の中に西嶋が入れば、西嶋も一気に仲良くなれるなとかさー。いろいろ考えられるっしょー?村岡悪いやつじゃないから大丈夫だぞー。」
西嶋はそんなこと、全く考えていなかった。川村が村岡と仲がいいということもあまり認めたくはなかったが、佐々木がいっていることも一理あった。さすが佐々木、こういう思考で世を渡ってきたのだろう・・・・・・。
「会うっつったって・・・・・・。」
やはりなんだか納得行かない西島は口ごもってしまう。ましては会ったこともない村岡と、どうしろというんだというような顔。初対面の村岡、そして親しくなれない川村、そして自分で、一体何をしろというのか――西嶋には想像もつかなかった。
「よく考えてねーなー。川村と親しくなれるようなやつなんだぞー?それも川村と同じような大人しいやつじゃねえよー。」
佐々木はそう西島を説得。西嶋は納得できるような認めたくないようなだったが、仕方なくうなずいた。
「んじゃあまずはー・・・・・・。」
すると佐々木はそうケータイを取り出した。
「おっ、おまえ何考えてんの!?」
急な佐々木の行動に西島は流れをつけめず。
「もしもしー、村岡ー。チョイ頼みたいことがあんだけどー。」
佐々木は村岡に電話をしていた――。
 そしてその日の夜。川村のケータイがなった。
「川村か?」
「あっ、うん。僕のケータイだから・・・・・・電話なんて珍しいね。」
「今からおまえの寮行っていい?」
「えっ!」
(まあそうなるわ)
「あ、遊びに行ってみたくてさぁ。」
「今から?」
「そうそう。」
「うん、いいよ。こんな時間だけど大丈夫なの?」
「あぁ、今日みんな出かけてるから。」
「じゃあ龍大の家に迎えに行くね。」
「そこまで悪いってぇ。どこが近い?」
「学校・・・・・・。」
「まあそうだろな。じゃあ学校の前で待ってる。」
「うん!」
そして川村はケータイを切った。
「西嶋君・・・・・・。」
そして川村はベットで寝そべっていた西嶋に声を掛けた。(もしダメって言われたらどうしよう・・・・・・)と、川村は不意にそう思った。
「どうしたんだよ。」
平然とした顔で西嶋は川村に聞く。
「今から、友達が遊びに来るんだ、ここに・・・・・・。」
ごくりとつばを飲み、川村は言った。「今からって・・・・・・」とか「ふざけんなよ!」などという返事が返ってきそうで、川村は怖くて怖くてならなかった。ケータイをきった後から、川村の心臓は刻々と動くのを速くしていっていた。
「いいよ。おれ今から佐々木のとこで半田と三人でホラー見るつもりだから部屋空けるし。」
けれども西嶋はそう平然と言った。
「そ、そっか・・・・・・。」
と、川村は一安心。段々に心臓の動きが穏やかになってゆく。
「じゃ、じゃあちょっと迎えにいってくるね!」
「おぉ!」
そして川村は西嶋とそう話すと、部屋から出て行った。
 で・・・・・・。
「上手くいったー!」
西島はそういいながら佐々木の部屋に入ってきた。そこには川村以外の寮に住む全員が集合していた。みんな集まる予定だったけれど、そんなことを言ったら川村はついてくるに決まっているので、あえて三人という設定にした。これを全部提案したのは佐々木。とても西島ではこんなビックなことはできまい。
「いいかー、みんな今から学習の時間ー!」
そして佐々木はそう大喜び。佐々木が一体何に喜んでいるのかは定かではないが・・・・・。
「勉強やだー!」
そして「学習」にすばやく反応したのは山岡だった。
「おまえは宿題やってろ。」
そして三浦が一言。
「それもやだー!」
「ふざけるな!」
山岡はスポーツ推薦。勉強なんて何も考えていない。しかし高校は義務教育ではないので、宿題をやらないのはまずいかと。
「おれたち川村のなんなわけぇ・・・・・・?」
そんな城山の言葉は、誰も聞いていないのだった。
 そして二人が到着。
「ここここ!」
「すっげー、古くさ。」
川村が興奮して言っているにもかかわらず、村岡はズバッと一言。この寮が古いのは確かなので、例え寮のみんなが聞こえていたとしても怒ることも悲しむこともない。
「ね、ねずみ住んでるよぉ。だって風呂場にたくさんいたもん!」
なぜか続いてそんな発言をする川村。しかしまだ興奮している。
「何だよそれ。自慢になってねえって。」
あきれたように村岡は言う。
「じ、自慢じゃないよ!真実を伝えただけ・・・・・・探す?」
「いいって。疑ってねえし。」
二人はそんな会話をしながらも、部屋の中に入った。川村のしゃべるテンポはやっぱり速い。いや、いつもがあまりにも遅すぎるのだ。この差はとてもみんなにとっては大きかった。
「何か作る?」
川村はそう言いながら冷蔵庫を開ける。
「いいって。おまえ変なもん作りそうだもん。」
そっけなく村岡はそう答える。一体二人の過去に何があるのか・・・・・・。
 と、その時!

「あぁ!」

「おぉ!」

そんな二人の大きな声が!!それもバタバタという音まで!!
「だ、大丈夫か!?」
慌てて西嶋が二人のいる部屋に入る。
「えっ?」
「あっ、やべ。」
川村のびっくりした顔と、やっちまったというような村岡の顔。そして言葉のない西嶋。
「あっ、遊んでただけ・・・・・・。」
「騒がしかった。ごめんごめん。んじゃあもうそろそろ帰ろっかなぁ。」
「も、もう!?」
村岡はそう交わすと、さっさと部屋から出ようとした。川村はあまりの速さにびっくり。そして不意に(面白くなかったかな、悪いことしちゃった・・・・・・)と、悪いほうへと思うのだった。
「西嶋君だっけ?川村よろしく。こいつばかだから。」
「おっ、あっあぁ・・・・・・。」
「これメアド。何かあったら。んじゃあ。」
「サンキュな。」
「いいってことよ!」
村岡はこっそりと西嶋とそう話すと、メアドの書いてあるメモを西嶋に渡した。西嶋はkゅウなことで動揺してしまい、まともな話を全然できなかった。
「川村またなー!」
「うん!」
そして村岡は川村とそう話すと、部屋から出て行ったのだった。

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かおりちゃんがきらいな明日子ちゃん ②

 と、いうことでかおりはかおりちゃんにお母さんが来てほしいといっていることを伝えた。
「――ってことでうちに来て。」
かおりがそう言うとかおりちゃんは・・・・・・。
「何だそれ。」
と、あまり乗る気がないよう。そりゃそうだ。昨日の様子からして、保護者と親しくなるのはかおりちゃんが拒むのは無理はない。
「だからうちに来て!!お母さん、落ち込むと三日間は口聞いてくれないんだから!」
かおりはそう説得力のない発言をする。けれど落ち込むと三日間口を利いてくれないというのは真実である。あきれたかおりちゃんはとうとういやいやではあったがこう言った。
「まあ今回は特別に行ってやろう。」
頭をかきながら、やっぱりめんどくさそうだったがまあこれでかおりは一安心だ。
「よかった!」
かおりの顔が一瞬にして生き生きとする。
「かおり、誤解しないでよね!私はあんたの願いを聞いたわけじゃない!かおりのお母さんの願いを聞いただけなんだからね!」
「うん!」
ともかくかおりは、家に来てくれるということが嬉しかったのだった。
 そしてとある休み時間。昨日のことがあってか、不機嫌な子が一人いた。江川明日子だ。あれからかおりちゃんがさっさと帰ってしまったせいで、少し親にしかられたのだ。あの顔はどう見ても用事があるような子ではなかった。なので江川明日子のせいだと思ったお母さんは、少し江川明日子をしかったのだ。
「かわいそう・・・・・・。」
「そうよ!あんなこき使って!」
「優しいからって気取ってるんじゃないの?」
そして江川明日子とそう話していたのは草田姉子と中尾元香だった。この三人はいつもこのメンバーで行動をともにしている。もちろんそんな言葉、地獄耳のかおりちゃんにはしっかりと聞こえた。かおりと話していた途中だったが、急に話を中断し、三人のところへとやって来た。
「何だよおめえら!このかおり様の愚痴とは何事だ!!」
かおりちゃんはものすごく怒っていた。怒りすぎた性なのか、口調がおかしくもなっていた。
「ふんっ。愚痴ってなんかない。」
「本当のこと言ってるだけじゃんか。」
「ようよ!」
三人だってかおりちゃんに負けてはいない。すると江川明日子が、こんな話を持ちかけてきた。
「知ってる?夜の十時に学校に出るのよ。」
江川明日子はにんまりとする。
「な、何がだよ。」
顔を引きつりながらもかおりちゃんは言う。
「四年四組の担任で飛び降り自殺した男性教師が。四組の前をとおれば確実に見れるって、十時にね。」
江川明日子はまた、にんまりとする。
「それがどうしたんだよ!」
何かいいたげな江川明日子にかおりちゃんはそう怒鳴る。
「かおりなら、成仏できるわよね。」
「はぁ?」
かおりちゃんは意味の分からないような顔をする。どうしてそんな話になるのか、かおりちゃんには意味が分からなかった。
「ふっ、できないんだ。」
その話を盛り上げるかのように中尾元香は言う。
「かおりちゃんなら、きっとどうにかしてくれるのに・・・・・・。」
江川明日子はボソッとそう言った。そのとき、かおりちゃんの何かがぷつんと切れた。
「かおりちゃん、できないの・・・・・・?」
そして草田姉子の一言で、かおりちゃんの何かが爆発した。
「で、できる!やってやろうじゃんか!!」
そしてかおりちゃんはそう言った。
「ふっ、絶対よ。」
江川明日子がにんまりと言う。そしてかおりちゃんはかおりのところへといってしまった。二人の何かが火花を燃やしていた。もう火花どころか炎と化していた。
「ってか、そんな噂この学校にあったっけ?」
中尾元香が疑わしいような顔で江川明日子を見る。
「うそに決まってるじゃない。」
江川明日子はあきれたようにそう言う。
「えっ?」
そうびっくりした顔を見せる草田姉子。
「ふんっ、いいのよこれで・・・・・・。」
江川明日子はにんまりとそう言った。江川明日子の作戦は思い通りに行ったのだった。
 そしてこの会話を知っているのはこの四人のみで、他のみんなは誰もこの会話を聞いてはいなかった。かおりは、かおりちゃんと江川明日子の間ではどうも一緒にいるのはいけないような気がしたので一緒にいることなく、知るよしもなかった。
 そしてその日の放課後。
「お母さん!かおりちゃんだよ!」
「あらぁ、いらっしゃい!」
かおりちゃんはかおりとともにかおりの家へと向かった。家の中に入ると、すぐにかおりのお母さんが出迎えてくれた。
「こんにちは。」
かおりちゃんはそうかおりのお母さんに挨拶をする。
「初めまして。」
かおりのお母さんはにっこりと微笑みそう言う。
「かおりは私に「初めまして」なんて言葉、一度も言ったことはありませんでした。」
そしてボソッとかおりちゃんはそう言った。
「かおり!初めてあったときには「初めまして」でしょ!」
「ご、ごめんなさぁい!」
その時かおりちゃんはかおりが家と学校ではあまり変わらないことを確信した。
「いつもそうやってごまかしてます。」
そしてかおりちゃんはそう一言。
「かおり!そうやって謝ればいいとばかり思うのはいけません!」
「ごめんなさ~い!」
そしてまたそんな流れに。
「おじゃましま~す。」
そしてそんな親子の風景など気にせず、かおりちゃんは家へと上がっていった。そのときかおりのお母さんは、かおりちゃんを想像していた以上に大物だと感じた。
「今日はうちに泊まっていきなさい。」
どんどん入っていくかおりちゃんに、慌ててかおりのお母さんはそう言った。
「くそじじいにしかられますから帰ります。」
かおりちゃんはそうそっけなく返す。もうかおりのお母さんなど視界にない。
「私が電話をしておくから。」
必死にかおりのお母さんがそう言う。
「家に電話があっても誰も出ません。」
またまたそっけない態度で答えるかおりちゃん。かおりは一体どうなるのか、どきどきはらはら。
「そんなのでない方がいけないんだから。かおりちゃんがしかられる理由にはならないわ。」
必死なかおりのお母さんはそう返す。
「知らないから私。」
あきれたようにかおりちゃんは言った。そしてかおりのお母さんはホット肩を落とした。かおりはかおりちゃんの異変に気づいていた。いつもならハイテンションのはずのかおりちゃんが、なぜか今日はクールすぎる感じがするのだ。何を考えているのかは分からないけれど、あまり機嫌がよくないのは確かだった。その時かおりちゃんは、いろいろなことをいろいろと考えてしまっていただろう・・・・・・。
 そしてそれから三人は、自由気ままに時間を過ごした。
 そして――。
「ごめんね、お母さんが無理やり・・・・・・本当に大丈夫?」
二人っきりとなったかおりは、かおりちゃんにそう聞いた。ここはかおりの部屋。かおりには心配なことが山ほどあった。
「知~らない。」
けれどやっぱりあっけなく答えるかおりちゃん。どうやらかおりのお母さんと関係なく機嫌が悪いみたいだ。すると不意に、かおりちゃんは部屋を出ようとした。
「どこに行くの?」
不思議そうにかおりは聞く。
「トイレだよトイレ!」
機嫌が悪そうにかおりちゃんはそう言う。
「もしかしてトイレでたらもう寝ちゃう?九時半就寝?」
「トイレ行くぐらいいいだろ!全く・・・・・・。」
「ご、ごめん・・・・・・。」
そしてかおりとかおりちゃんはそう交わすと、別れた。そしてかおりちゃんはトイレに・・・・・・。
 向かったと思いきや・・・・・・。
「はあぁ・・・・・・。」
なんとこっそり家を出ていた。かおりの家から学校は徒歩で五分。十時までには余裕だ。
「後は入れるかだ・・・・・・。」
そんなことを言いながら、かおりちゃんは学校へと向かい歩き出したのだった。
 と、学校の門の前につくと、怪しげな二人。
「ちょっと、やっぱやめたほうがいいよ・・・・・・。」
「みんなもう帰っちまったって。それもいつものことだろ?」
「それはそうだけどさぁ・・・・・・。」
それは相川優太郎と木林正助だった。
「おめーら、何やってんの・・・・・・。」
あきれたように声を掛けるかおりちゃん。
「げっ!かおりだ!!」
びっくりしたように木林正助はかおりちゃんのほうに振り向いた。
「か、かおりさん。」
驚くように相川優太郎も言う。木林正助とは違い、相川優太郎には品がある。一体一緒にいてどうしてこうも性格が違うのか・・・・・・。
「で、何やってんだよ。」
あきれたようにかおりちゃんは二人に聞く。
「サッカーボール忘れちまったんだよ
。」
「うん・・・・・・。」
二人は口々にそう話す。
「はぁ?」
あまりにも軽い話に腰が抜けてしまうかおりちゃん。
「お、おまえこそ。」
いらっときたのか木林正助がかおりちゃんにそう聞く。
「えっと――。」
そしてかおりちゃんも今日なぜきたのか話したのであった。


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「チロップのきつね」

みなさん、高橋宏幸さん作「チロップのきつね」という本を知っていますかhappy01

この本は短編小説で、三つの話が載せられていますcatface

きつねたちの、ちょっと切ない悲しい出来事などが感じられるお話ですcrying

きつねたちにより、たくさんのことが学べると思いますhappy01

また、きつねだけでなく村の人たちなども出てくるので人々からの視点でも読むことができますbearing

ぜひ、読んでみてくださいsign03

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26 川村と西嶋の距離

「ごめんね、迷惑かけちゃったよね・・・・・・。」
川村が気ぜわしそうにそう言った。
「別に心配しただけだし。」
西嶋はそう答えた。川村は西嶋の異変に、すぐに気がついた。(なんか西嶋君、怒ってる・・・・・・)と。西嶋の怖い顔に、川村はなぜか恐怖を覚える。恐怖といってもただの怖いという感情ではない。嫌われるという恐怖・・・・・・。
「ごめん・・・・・・。」
川村は恐怖のあまりか体が縮こまる。そして足がすくんでしまう。西嶋と、一緒にいたくない気分になる。自分の声と西嶋の声しか聞こえない今の状況が、とても緊張してしまう――。
「別にいいよ謝らなくて。」
西島はそう言った。しかしその口調には、川村はとげがあるような気がした。西嶋が怒っているのは確かだった。けれどだからといって、川村がどうにかできるわけではなかった。
「ごめんね、ぼくのせいで。DVD集中して見れなかったよね・・・・・・。」
川村は謝罪の言葉ばかりを懸命に考えていた。けれどそんなの全然気にしていない西嶋には、そんなこと関係なかった。それよか違うことで怒っていた。(やけに楽しそうだったじゃん・・・・・・)と、少し川村に怒りを感じていた。いや、怒りなどではない。ただのやきもちに過ぎない。
「ホントにごめんなさい・・・・・・。」
あまりにも西嶋が無言のままでいるので、また謝る川村。それも西嶋が謝らなくていいといっているにもかかわらず・・・・・・西嶋のイライラがまた膨れ上がった。西嶋は川村の弱々しい顔に反省が見えて、恨む気にはならない。だがしかし、イライラする。それがまたイライラする――。
「ちげえよ!!」
思わず西嶋は大きな声を張り上げてしまった。
「えっ・・・・・・。」
急なことに川村はポカーンとしてしまった。けれど、自分が悪いということが分かっていたので、すぐに表情を変えた。
「あっ、ご、ごめん。意味わかんねぇ切れ方したわ。」
西嶋は慌てて川村にそう言った。自分でも西嶋は驚いてしまった。自分に驚いたのではない。川村に驚いたのだ。川村があんなにもポカーンとした表情をするとは、西嶋は知らなかったのだ。
「別にいいよ。」
川村はにっこりと西嶋にそう言った。川村は人を責めるようなことをあまりしたくないような性格。
「今からまた見に行くの?もしかしてみるの一人中断して様子見に来てくれたの?」
不安そうな顔で川村は西嶋にそう言った。不安そうな顔、そして見るからに不安そうなオーラ――、いや、元からこうだったような気もする。西嶋はいざここに来たものの、事前に何か考えてここに来たわけではなかった。口実を考えることなど、全然頭に入っていなかったのだ。
「えっ、えっとぉ・・・・・・。」
口ごもる西嶋。西嶋はあせるにあせった。そして川村は、そんな西嶋を見たのは初めてだった。いつもクールでしっかりしている西嶋。こんな姿を見せるだなんて、想像もしていなかった。
「そ、そうだ!!」
そしてちょっと経ってから、やっと西嶋はいい口実を見つけた。口実といってもうその内容だけれど・・・・・・。
「佐々木が急にDVD取り出しやがってよぉ。また今度になったんだ。全くせっかく見てたのによぉ。佐々木の野郎、何やってんだか・・・・・・。」
まるでうそではないかのような口調だ。(まあ佐々木、許せ)と、心の中で思う西嶋。
「そ、そうなんだ。残念だってね・・・・・・けどまた今度見れるならよかったね。今ってチヤプターがあるから便利だよね。」
「あっ、あぁ・・・・・・。」
川村はそんな西嶋に相槌を打つわけでもなく、そう交わした。西嶋はうまく間逃れたのでほっと一息だった。
「僕もうそろそろ寝るね。おやすみ。」
「おっ、おぉ。」
 そして川村は就寝。
 「何でおれのせいなのさぁ。」
西嶋がみんなのいる部屋へと入ると、西嶋がぐずぐずと西嶋にそう言った。もちろんみなさん二人の会話をしっかり聞いていた。
「半田がそんなことするわけないからな。」
西島はきっぱりとそう言い、佐々木の頭を軽く叩いた。佐々木はなんだか納得の行かないような表情を見せたが、何とか納得をした。
「でも川村、楽しそうだったよなぁ。」
ぼんやりと三浦はそう言った。すると一瞬にして部屋中が静かになった。けれど三浦は、自分のせいでこういう空気にしてしまったことに全く気づいてはいない。
「でも部活のときもおれらといるときと同じ感じだし、別にそうたいしたことじゃないのかもよ・・・・・・?」
空気を換えたいせいもあり、沖永がそう言った。沖永は唯一この中で川村の部活の様子を知っている人間。しかし沖永にはどうも川村の心理はまだ明確に把握はしていなかった。
「ただの人見知りかー。」
つまんなそうに佐々木は言う。けれどそれは確かにあっているのかもしれない。が、しかし・・・・・・。
「おれら一体川村の何なのさぁ・・・・・・。」
その城山の質問には、誰もが答えることができなかった。
 ――そしてその二週間後。
「同じ建物でまだ人見知りされちゃあやんなっちまうよ!」
「じゃあ村岡に何とかしてもらえばいいじゃーん。」
「おぉ!絶対に何とかしてもらう!」
西嶋は川村とは親しくなってはいなかった。西嶋はお昼、佐々木とそう交わすとケータイでメールを打ち始めた。村岡には初めて送るメールとなる。
 そして開始!「急なんだけど、川村とやっぱ仲良くなれそうにないんだ。どうすればいいんだ・・・・・・?」と、あまりにも急な内容を送る西嶋。すると数十秒で返事が返ってきた。
「おれが川村と知り合ったのは小学校のころだからなぁ・・・」と、ちょっと困り気味な村岡の返事。「そ、そっか。急に悪かった。また川村のこと以外でもよろしく。」仕方がないので西島はそう返した。なんと堅苦しい内容だろう。きっと川村のこと以外に、西嶋のメール内容でも村岡は悩まされていることだろう。けれどその返信は、ちょっとした手がかりのようなかたちでされてきた。「家族のネタなら、川村いろいろとしゃべりだすかもよ。じゃあこっちこそいろいろよろしくなぁ」と、いうもの。そう、家族のネタ・・・・・・。
 と、いうことで・・・・・・。
「川村。」
その日の夜、西嶋は部屋の中で宿題をやっている川村に声を掛けた。最近では高校と中学の違いがはっきりとしてきたのか、川村の寝る時間は刻々と遅くなってきていた。
「な、なんでしょう・・・・・・?」
ビクビクと川村は西嶋のほうに振り返った。川村には、西嶋がいつも何を話し出すのか想像がつかない。だから怖い。普通の話とは限らないからだ。川村は西嶋に怒ってて話しかけられることもそのほかの内容と五分五分で声を掛けられている。西嶋の話しかける声は怒っていても怒っていなくても同じような言い方なので、何を話すのか想像することが出来ないのだ。
「おまえさぁ、兄弟とかいる?」
西嶋は川村の横に座り、そう言った。川村は急なことにびっくりして、いろいろと考え込んでしまった。この真剣な表情は一体どんな意味がこめられているのか、そしてどんな答えをいうべきなのか――。
「・・・・・・弟が一人。」
「どんなやつ?」
「・・・えっとぉ。」
「どうしたんだよ。弟のことだろ?」
「・・・うぅん・・・・・・。」
西嶋のゆっくりとした返答に、西嶋は積極的に聞き返す。それも聞き返すテンポは川村の数倍も速かった。(急に西嶋君、どうしたんだろう・・・・・・?)と、川村には全く西嶋の思考はわかっていなかった。ましては深く考えすぎていた。
「僕の弟は高校に入ったら陸上部に入るって言ってたよ。サッカーはできるけどそこまでやりたいわけじゃないみたい・・・・・・。」
そして川村はそう言った。どきどきしてつばを飲んだ。何か面倒なことを言っていないか、川村は改めて確認した。そして、西嶋がやっているサッカーを弟が侮辱しているような言い方をいてしまったことに気づいた。そこまでたいしたことを言っているようには思えないが、川村にとってはこれはとんでもない失言だった。
「そ、そう・・・・・・。」
少し期待はずれな返事が返ってきて、西嶋は少し不思議な表情を見せた。(こいつ、おれが弟をサッカー部にスカウトする気だと思ってやがる・・・・・・)と、あきれてしまった。
「ど、どんな性格なの・・・・・・?」
あきれながらも西嶋は聞く。
「えっ、えっとぉ・・・・・・。」
川村はすぐに自分が期待を裏切ったことに気づいた。そのため次の言葉がとても重要に思えた。下手をすればもっとあきれられてしまう。それがとても怖かった。つまらない男は、いやだった。
「さっさと言え。」
考えすぎた挙句、川村は西嶋にそう言われてしまった。そのため川村は慌ててこう言った。
「人見知りするタイプかな・・・・・・。」
(おまえもなぁ!)と、西嶋は思った。

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