今回は夏ということで私の作った怖い話を特別号で載せます
また、週一ぐらいの感じでやっていきます
「こっくりさん」
私は放課後、友達三人に誘われ、教室でこっくりさんをすることとなりました――。
「なんかどきどきするぅ。」
「でも案外嘘っぱちで全然出来なかったらがっかりだけど。」
「でもこのスリルがたまんないじゃん!」
三人は口々にどんどん胸を膨らませていた。私はあまり危ないことはしたくはない。けど、友達が三人もいるので安心しているところもあった。こっくりさんをやったことがあると母が前言っていたこともあり、別に今の様子から見ても平凡そうな母。そんな経験者の母を見ていることもあり、こっくりさんを侮っていた私がいた。
「そういえばさぁ、Nは手が使えなかったっけ。」
「う、うん・・・・・・。」
すると急に、友達の一人、Rが言った。Nは私のことだ。私は今度、母が手の化粧のコンテストに出るため、その作品に私がなるのだ。なので人に手を触らせたりするのを禁止させていた。何が起こるかわからないからと。
「んじゃあ見てるだけでいんじゃない?」
Wがそう言った。なので私は見ていることにした。
そしてこっくりさんが始まった――。
「こっくりさん、こっくりさん、あなたの好きなものはなんですか?」
三人がそう言った。もう三人は言うことは打ち合わせ済みだった。私は実際見学者だったため、何を言うのか知らなかった。それに無言で何も言うつもりはなかった。ただ見ているだけで、スリルがありすぎた。すると・・・・・・十円玉が、動いた。り・・・ん・・・・・・ご。
「うわぁ、私と同じだぁ。」
Mがそうはしゃいで喜ぶ。私はびくびくぞくぞくしていた。
「次行くよ。」
するとWがそう言い、こっくりさんはまだ続く。
「こっくりさん、こっくりさん、今やりたいことはなんですか?」
三人がそう言うと、十円玉が動く。み・ん・な・と・・・あ・そ・・・び・・た・・・・・・い。
「もう十分遊んでるよねぇ。」
「うんうん!おしゃべりというか以心天心というか・・・・・・?」
「そうそう。」
三人は口々に言った。私は急に冷や汗をかき始めた。どうしてこの三人は、怖いという考えにならないのか。幽霊とか妖怪と遊ぶって一体どういう意味なのか、三人はもしかして分かっていないのだろうか?まさか、こっくりさんのせいで気がどうにかなってしまっているのか――また十円玉は動いた。こ・・ち・・に・・・お・い・・・・・・で・・・よ、と。私はゾクッとした。それもさっきよりも十円玉の動きが速くなってはいないだろうか?いやな胸騒ぎ・・・・・・三人は何も気づかない。ましては笑顔になっている。こっくりさんに操られているかのように。
「こっくりさん、こっくりさん、こっちってどっち?」
すると三人がとんでもないことを聞いた。そして私は十円玉に集中した。すると十円玉が勢いよく動いた。文字の表から外れて、文字の表をのせている机の隅で十円玉は止まった。そして見上げると・・・・・・ロングの髪で顔が隠れ、びしょぬれの女の子がいた。
「こっ・・・・・・ち。」
女の子はそう言った。これには三人も何も言えなかった。
「私、と・・・・・・一緒、に、な・・・・・・る。」
低い声で、女の子はそう言った。そして三人をがばっと抱えた。
「きゃー!」
三人は悲鳴を上げた。女の子は三人を抱えたまま、どんどん窮屈に抱えていく。三人が死んでしまいそうなぐらい・・・・・・。
私は意識を失った。
そして目が覚めると――三人の姿も、女の子の姿もなかった。
「みんな、どこ・・・・・・?」
私はそう言った。すると・・・・・・。
「こ、こ。」
そんな低い声がした。がばっと私は腕をつかまれ・・・・・・。
「あ・・・そ・ぼ。」
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